国際歯科学士会
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第1回 三重県桑名市

「東海道五十三次」四十二番目の宿場町:桑名

 桑名市は三重県の北部、木曽・長良・揖斐の三大河川が注ぐ伊勢湾最奥部に位置しています。西に鈴鹿、北に養老の山並、東に濃尾平野が広がる、水と緑豊かな自然環境のもと、江戸時代から東海道五十三次の宿場町・城下町・湊町として栄え、現在も高速道路や国道、鉄道など、主要幹線が集中する交通の要衝としての位置を占めています。

 江戸時代、「東海道五十三次」四十二番目の宿場町として、伊勢湾を結ぶ渡船場「七里の渡」を往来する商人や旅人が絶えることのなかった桑名。城下には茶屋や旅籠が軒を連ね、米や木材を扱う市が立ち活気あふれるまちとして発達してきました。

桑名の代名詞:蛤

 「その手は桑名の焼き蛤」の決まり文句であまりにも有名な蛤は桑名の代名詞といえる食材。淡水と海水がほどよく混ざり合う河口部は魚介類の宝庫です。身が柔らかくて大きく、焼いてよし、汁物によしと、まさに天下一品の味わい。

牛鍋と呼ばれたすきやき

 牛鍋と呼ばれたすきやきも、早くも明治4年(1871)に登場しています。

 松坂牛のブランドで全国に名をはせる「柿安」は2001年ICD総会(名古屋)のエスカレーションに参加された方に大変好評でした。


ちょっと聞いてほしい 桑名の「自慢話」
千羽鶴
千羽鶴

あら不思議。一枚の紙から何羽もの折り鶴が。

千羽鶴といえば、一羽ずつ折られた鶴を糸でつないだものを連想しますが、桑名に江戸時代から伝承されている千羽鶴は一枚の紙から数羽の連続した鶴を折るという驚くべきもの。

千姫
千姫

短くも幸せだった桑名城での新婚生活

千姫は徳川二代目将軍、秀忠の娘で、家康の孫娘にあたります。政略で、豊臣秀頼に嫁ぎ、大阪夏の陣で夫と死別。大阪からの帰路、二代桑名藩主・本多忠政の子、忠刻と運命的な出会いを 経て結ばれますが、わずかに一年後には、忠政の播磨への国替えに伴い、姫路城への転居が待っていました。

 
白魚

蛤と並ぶ昔からの名産で、将軍への献上品としても使われたほど。女性の美しい指の例えにも用いられる。

六華苑
六華苑

六華苑(旧諸戸清六邸)大正2年

4層の塔屋を持つ2階建ての洋館と大規模な和館が調和した造りで、洋館部分は鹿鳴館の設計で有名なイギリス人建築家ジョサイア・コンドルの設計。洋館・和館は明治・大正期を代表する貴重な文化財として国の重要文化財に指定。庭園も国の名勝に指定されています。


(文責:水谷 忠司 記)
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