国際歯科学士会
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三大事業 年末集会

開催報告 2002年度年末集会
■理事会報告
日 時: 2002年12月23日(月)12:00〜14:00
場 所: 帝国ホテル・2F「牡丹の間」
[プログラム]
I.開  会
I.会長挨拶
I.議長選出
I.報  告
    1.事務局長報告
    2.会計報告
    3.国際理事会報告
    4.委員会報告
    5.その他
全国理事会の模様
I.議  案
    1.規定作成について
    2.本年度および次年度事業計画について
      1)2002年度年末集会   2002年12月23日(月)
      2)2002年度冬期学会   2003年 2月15日(土)
      3)2003年度総会・認証式 2003年 5月24日(土)
    3.その他
I.閉  会
以 上


■2002年度年末集会
(統括レポート)

2002年度ICD年末集会が12月23日帝国ホテルにて143名の参加者を得て盛大に開催された。


当日は12:00〜14:00 まで全国理事会が開催され15:00〜16:30まで長田重一先生よる「Apoptosis アポトーシス(細胞死)とは」と題して最先端の遺伝学の講演が行われた。その後、カクテルパーティが行われ17:00より懇親会が開催された。 懇親会では栗山会長の挨拶のあと栗山会長より“マスター認証状”が西連寺元会長、石川前会長に授与された。梅田元会長によって乾杯がなされミュージック・ラバーズ・ソサエティの演奏を聞きながら懇親に入った。宴も中頃になって国際渉外委員会より5名の留学生の紹介があり続いて留学生自身から自己紹介があった。その後北村副会長により中締めがなされ和やかな内に終了となった。

(江間 誠二 記)

年末集会の式次第
年末集会の式次第
新フェローが迎える受付
新フェローが迎える受付
開会の辞を述べられる江間副会長
開会の辞を述べられる江間副会長

熱心に聴講されるフェロー諸氏 演者の長田先生
講演に聞き入る会場風景 演者の長田先生
会長よりご招待された故阿左見フェローの夫人(中央) 栗山会長,西連寺・石川両マスター
会長よりご招待された
故阿左見フェローの夫人(中央)
2002年10月、米国ニューオーリンズの
国際理事会で認証された「マスター認証状」を
栗山会長より伝達される西連寺・石川両マスター
自己紹介を壇上でされる招待留学生の方々 ミュージック・ラバーズ・ソサエティ
自己紹介を壇上でされる招待留学生の方々
(後日、詳細レポート掲載予定)
昨年の日大学生バンドに引き続き今年は
東歯大学生バンド(ミュージック・ラバーズ・
ソサエティ)にお世話になりました


■年末集会「特別講演」(要旨)

 「アポトーシス(細胞死)とは」というテーマで、大阪大学大学院生命機能研究科・時空生物学・遺伝学教授の長田重一先生に御講演を頂いた。

 アポトーシスとはギリシャ語で「木の葉が落ちる」という意味で、細胞の形態変化、染色体DNAの切断を伴う細胞死の過程、 分かりやすく言えば老化した細胞が次の新しい細胞の為に死んでいく事である。例えば発生の段階では指はつながっているが、この指の間の細胞がなくなる事によって指が分かれてくる。もしアポトーシスが起こらなかったら、リューマチなどの自己免疫疾患や癌、白血病が起こり生体そのものが死んでしまう事になり、またアポトーシスが起こり過ぎたら肝臓の細胞が殆ど死んでしまう劇症肝炎、神経細胞が殺されていくアルツハイマーや糖尿病などが起こってくるという。
講師紹介をされる石川達也マスター
講師紹介をされる石川達也マスター
講師・長田重一先生
講師・長田重一先生
アポトーシスについて講演する長田先生
これらの内容についてdeath factorと言われるFasリガンドというホルモンがFasに結合してアポトーシスを起こす事を分かりやすく説明され、またマクロファージがアポトーシスを引き起こした細胞を貧色する過程をビデオで供覧するなど、今後研究の発展の待たれる分野について解説して頂いた。会員一同熱心に拝聴した。

■フェローレポート

「アポトーシス(細胞死)とは」を聴いて
外山康臣フェロー
外山 康臣 フェロー
外山 康臣 フェロー

 生体機能維持に必要なアポトーシス(細胞死)

 近年の急進的なゲノム構造の科学的解明は、21世紀のうちに飛躍的に進歩することであろう。さらに、疾病関連の標的分子の発見は、難病を次々に克服することを予感させる。

 長田重一教授は主に、サイトカインによって誘導される細胞の増殖、分化、死の分子機構その生理作用を中心に研究されている。講演は、難治疾患治療薬の開発の基礎研究としても、近年注目される内容であった。
 講演のポイントは以下である。
    1.アポトーシスとは
    2.Fasリガンドによるアポトーシス
    3.Fasリガンド異常による疾病
    4.アポトーシスのシグナル伝達系
    5.アポトーシスにおける染色体のDNAの分解
    6.赤血球の脱核化
 アポトーシス(細胞死)研究分野の先駆者である長田重一教授は、Fasリガンドを同定し、遺伝子を発見した。Fasリガンドはある種のユニークなサイトカインで、腫瘍壊死因子(TNF)に似た構造を持つ。Fasリガンドは、その受容体であるFasに結合することにより、アポトーシスのシグナル伝達系を活性化し、細胞を数時間内に死滅させる。"death factor"として作用するFasリガンドにより、自然に細胞が死へ向かうときは、細胞の凝縮、断片化が特徴であり、炎症等で起こる細胞膜の崩壊を伴うものとはまったく異なるものである。

 Fasリガンドのdeath因子は活性化T細胞に発現する。難解な講演内容に耳を傾ける参加者ウイルス感染細胞や癌細胞の排除に働くとともに、T細胞やB細胞を含む免疫を制御する細胞の細胞死をも司り、免疫が正常に機能することを制御する。先生の講演は、最後の、赤血球の脱核過程にも関与することを示唆する最近の研究まで、広範な内容であった。
 糖尿病、劇症肝炎、癌、エイズ、アルツハイマー等多くの難治疾患の治療に明るい希望が大である。先生の今後の研究の発展をお祈りしたい。


■懇親会報告(フェローレポート)
ICD年末集会懇親会報告
秋草裕民フェロー
秋草 裕民 フェロー
秋草 裕民 フェロー

 今年度からの認証をいただいたにもかかわらず、春に手術を受けたためにこの年末集会がICD初参加となってしまいました。

マスター認証状伝達式
一層のご活躍を参加フェロー全員が
望んでいます(マスター認証状伝達式)
 長田先生の熱のこもったご講演の後、カクテルパーティーから懇親会に移りました。東歯大バンド「music lovers society」の心地よい音楽のなか席につくと、栗山会長のご挨拶があり、そのまま西連寺元会長、石川前会長に対してのマスター認証状伝達となりました。お二人の残された多くのご功績に対し、絶大の敬意を表すると同時に、これからもますますご活躍されることを期待申し上げます。

ユーモアあふれる梅田マスターの乾杯
ユーモアあふれる
梅田マスターの乾杯
 来賓紹介の後、日本歯科医師会会長代理としてご来場の梅田マスターのユーモアあふれる乾杯で会食、懇談の時間となりあちこちで楽しい会話が弾んでいました。

 やがて留学生の自己紹介が始まりましたが、彼ら全員、自国の明日の歯科界を担う並々ならぬ決意が感じられ、その若さがとても眩しく、応援する気持ちを抱かざるをえません。新フェローの一言ずつの挨拶ではミュージック・ラバーズ・ソサエティ私を含め各自ICDに対しての期待と決意が表明され先輩フェローから暖かい拍手を受け皆感激していました。また故阿左見フェローの奥様よりICDに対する感謝のお言葉がありました。素敵なご挨拶で、会場に凛とした爽やかな空気が流れるのを感じたのは私だけではないと思います。

 会員とその同伴者に充分な懇親と結束強化を残し、2002年の年末集会はお開きとなりました。有意義な時間を本当にありがとうございました。

乾杯1 乾杯2 乾杯3
会話も盛り上がり、楽しい年末集会となりました(乾杯)
ご参加のフェロー・奥様1 ご参加のフェロー・奥様2 佐藤吉則事務局長・和泉一清事業運営委員会委員長
皆様ご夫人を大切になさっている方々が参加された 佐藤吉則事務局長
和泉一清事業運営委員会委員長、
準備・進行お疲れさまでした


■招待留学生Fellowレポート
ゲストフォリナーについて
高畠一郎フェロー
高畠 一郎 フェロー
高畠 一郎 フェロー

胸に抱いた希望が伝わってくる招待留学生の挨拶
胸に抱いた希望が伝わってくる
招待留学生の挨拶
新人フェローの私にとって、初めての年末集会。
今回出席のゲストフォリナーは、総勢5名(男性2名・女性3名)で、出身国は中国、韓国、フィリピン、タイ国でした。
各人の挨拶では、流暢な日本語で挨拶される方や来日して間もないため英語でのスピーチの方など様々でしたが、共通して日本での勉学に大いなる希望を抱いておられことが言葉の端端から伝わってきました。

アジア諸国の人たちにとって留学希望国の第1位はアメリカでありますが近年は日本への留学希望者も増加しているとの報告も見られます。
これも近隣諸国に対してのわが国官民が様々な協力を長年行ってきた賜物ではないかと考えます。
日本はアメリカほど留学希望者の受け入れが進んではいません。
我国は今後ますます近隣諸国発展の基礎となる教育・医療・科学技術支援を行い、共に手と手を取り合い協力し前進する必要性があると考えます。

今、日本経済は戦後最大・最長の不況にもがき苦しんでいます。
しかしこの困難な環境下にあっても国・民間各機関での諸外国留学生の受け入れ及びその援助が細る事無く続いている事実はすばらしい事と思います。
我々日本の歯科医学界は世界に誇れる様々な技術・知識を有しており、それらを通し近隣諸国の歯科界発展に貢献する事が今後ますます重要と考えます。

最後に今回の留学生諸氏にお会いして、日本で新しい技術・知識を吸収できる喜びが彼らの目の輝きとして顕れていたように思えました。

招待留学生と担当の国際渉外委員会のメンバーと記念撮影
招待留学生と担当の国際渉外委員会のメンバーと記念撮影

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