2012年度冬期学会および年末集会 総括
2012年12月8日(土)ICD日本部会の冬期学会と年末集会が帝国ホテル『光の間』において初めて合同開催されました。
今回の冬期学会は102名の参加で<超高齢化と歯科医療>というタイトルで平井順理事の司会のもと、佐藤会長の開会、挨拶。
まず日本歯科大学教授 菊谷武先生による「いつまでもおいしく食べるために」、
そして東京歯科大学教授 矢島安朝先生よる「高齢社会、健康寿命、そしてインプラント医療」、最後に日本歯科医師会会長 大久保満男先生による「超高齢社会における歯科医療のあり方〜歯科医療を通して国民の健康をどう守るか〜」という貴重な講演をいただき日本の超高齢化社会への対応を歯科医療の立場から考える貴重な機会となりました。
年末集会は同会場で日本歯科医師会の大久保会長や東京歯科大学の矢島教授も含む108名の参加で盛大に行われました。
アトラクションは尺八奏者小湊昭尚さんによる、幻の竪笛であるオークラウロと尺八、ピアノとのジョイントコンサートでした。
オークラウロや尺八の幻想的な響きに、フェローの方々が酔いしれていました。
また、懇親会での鏡るみさんの海外留学体験スピーチでは、楽しいエピソードを沢山お話いただきました。
素晴らしいフェローの方々と、楽しく有意義な時を共有出来たことに感謝致します。
(事業運営(年末集会担当)委員会 委員長 稲川 憲弘)
冬期学会 講演報告
大久保日歯会長、菊谷日歯大教授、矢島東歯大教授を講師として招待し、
ICD日本部会冬期学会が、帝国ホテルにて年末集会と同日に開催された。
演者らは、メインテーマ「超高齢化と歯科医療」のもとに、大久保会長(超高齢化社会における歯科医療のあり方・歯科医療を通して国民の健康をどう守るか)、菊谷教授(いつまでもおいしく食べるために)、矢島教授(高齢社会、健康寿命、そしてインプラント医療)と題して講演された。
当日は、例年になく多くの会員が出席し、講師の熱の入った講演に会場はぴんとした空気が張り詰め、熱気のこもった講演会となりました。
(事業運営(冬期学会担当)委員会 委員長 武部裕光)
アトラクション
今年のアトラクションは、尺八奏者:小湊 昭尚氏、ピアニスト:保坂 修平氏による『 幻の竪笛 オークラウロとピアノのコンサート 』でした。
オークラウロ(Okraulo)とは、大倉喜七郎が考案・制作した楽器であり、楽器分類上、多穴尺八の一種とされていますが、現在は、幻の楽器と言われてます。
音色は尺八のような深い音からフルートのような高い音であり、今回の演奏者小湊氏とアレンジ・ピアノの保坂氏により、クリスマスソングに続き、多くのスタンダードナンバーが披露され、今まで耳にした事がない音色を堪能でき、フェロー一同大変聴き応えのある時間を過ごしました。
(事業運営(年末集会担当)委員会 委員 鴨井 久博)
ニューフェローレポート/冬期学会レポート 高齢社会と歯科保健
2012年度国際歯科学士会日本部会第43回冬期学会および年末集会が,12月8日(土)東京帝国ホテルで開催されました。今回のテーマは「超高齢化と歯科医療」のタイトルのもとに3題の講演を拝聴いたしました。
まず 日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック 菊谷 武教授は『いつまでもおいしく食べるために』と題して,要介護者の窒息事故のリスク因子として口腔機能の低下の問題について,
次に東京歯科大学口腔インプラント学講座 矢島安朝教授は『高齢社会、健康寿命、そしてインプラント医療』と題し,高齢社会におけるインプラント治療の有効性と問題点,
さらに日本歯科医師会 大久保満男会長より『超高齢社会における歯科医療のあり方』と題し,高齢社会における歯の健康の保持・増進が健康寿命を延伸させるための考え方や戦略について話されました。
なかでも興味深かったのがシニア2000名を対象とした「リタイヤ前にやるべきだった・・・後悔トップ20」の健康面では,「歯の定期健診を受ければよかった」が第1位であったことでした(プレジデント2012年11月12日号)。
まさに高齢社会における歯の健康の維持・増進は,健康面において重要な課題であることを再確認いたしました。
3演題とも現在の高齢社会を背景とし,まさに時流にのっとり本会に相応しい内容だったように思えました。
(2012年度ニューフェロー 岡崎好秀)
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