ICD日本部会　2010年　総会・認証式　総括

関西支部長
末瀬　一彦

　2010年ICD日本部会総会・認証式、懇親会は関西支部の担当で、5月29日（土）に大阪市北区リーガロイヤルホテルにおいて開催された。

　総会では「一般社団法人」設立のため慎重に協議がなされ、2010年度事業計画および予算案とともに満場一致で承認された。引き続き、日本部会会長交代式が行われ齋藤 毅先生から次期会長の天野 恵先生に円滑に引き継がれた。

　認証式では、新フェロー12名が誕生し、選考経過報告、新フェロー紹介、認証状、Key、綱領、バッジの伝承が行われた後、齋藤前会長の訓示、国際会長のアドレスがあり、新フェローを代表して小原久和フェローから宣誓が行われ、厳粛な儀式が終了した。

特別講演では、奈良　薬師寺管主　山田法胤先生の「歴史から学ぶ日本の心」と題した講話をいただいた。奈良時代における日本の国造りをわかりやすく解説していただき、薬師寺建立の由来や遣唐使の意義などについて話された。

　続いて、山楽の間において懇親会が行われたが、18：00よりアトラクションとして全国優勝も成し遂げている梅花女子大学チアリーディング部の学生による華やかな演技が行われ、若い学生のエネルギッシュな躍動感、そして参加者をも引き込んだ演出に息をのんだ。そのあとは、さわやかに格調高いなにわコラリアーズ男声合唱団の歌声にうっとりした。懇親会には会員・同伴者116名、来賓6名、留学生4名、海外招待者12名の計138名が参加され、大阪名物「きつねうどん」や「たこ焼き」などに人気が集中し、長蛇の列ができた。2次会はホテルの地下セラバーで開催されたが、会員支援担当のご尽力もあり、40名近い会員らが参加され夜遅くまで楽しい会話が続いた。

　翌日は快晴のもと、奈良方面へエクスカーションを企画し、47名が参加された。薬師寺拝観では、公室長の北川様の懇切丁寧な案内に、昨日拝聴した山田法胤管主の講話を思い出し、じっくりと拝観した。その後隣接する唐招提寺を拝観後、奈良公園内にあるシルクロード館「クイーンアリスシルクロード」で昼食をとった。最後の目的地「平城遷都1300年祭会場」では朱雀門、大極殿などを観光し、古来奈良の都を想像していただいた。予定とおりに近鉄大和西大寺駅に観光バスを横付けし、参加していただいた会員および同伴者の皆さんは元気に帰路につかれた。

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特別講演レポート

　2010年度の総会・認証式 特別講演には、法相宗管長 薬師寺管主の山田法胤先生をお招きし、「歴史から学ぶ日本のこころ」と題した演題でご講演いただきました。

　ご講演では、日本の歴史に沿った内容で、日本人の国造りや日本民族の精神の成り立ちについてお話しいただきました。さらに、心、意、識から成る3つの心の意味、現代日本人の忘れかけている感謝の心、「おかげさま」の心、さらに日本古来から続く神仏習合に宿る日本の「心」と「形」について解り易くお話しいただきました。忘れかけている「心」の形を日々の生活の中で実践できるよう努力していきたいと思います。　

合掌
2010年度新フェロー　佐藤　聡

国際会長を迎えた前夜祭レポート

　大阪で「美々卯」と「吉兆」と言えば、誰でも知っている日本料理の老舗だ。5月28日（金）午後7:00より、200余年続くその日本料亭「美々卯」での前夜祭にICD国際会長　M.Seidemann先生、日本部会齋藤 毅会長ご夫妻、天野 恵次期会長ご夫妻以下の本部役員の先生方と、主催した地元、関西支部の先生方30人が集った。

　床の間を背に、齋藤会長、Seidemann国際会長に挨拶をいただき、小板橋事務局長が本部役員の、末瀬先生が関西支部の出席者紹介をし、小室元会長の乾杯で、歓談に移った。名物「うどんすき」に舌鼓を打ち、そこここに歓談の輪が出来、懇親の実をあげ、明日からの盛会を願って散会した。

ICD日本部会参与・関西支部理事
福西　啓八

総会報告

　2010年5月29日（土）13時から1時間30分にわたり、大阪リーガロイヤルホテルの3階ロイヤルホールにて、国際歯科学士会日本部会総会が、開催されました。

　まず、国際歯科学士会日本部会（旧ICD）総会が行われ、引き続いて、一般社団法人国際歯科学士会日本部会（新ICD）総会が開かれました。その席上、会長交代式が行われ、齋藤 毅会長から、天野 恵会長に代わりました。今年は、一般社団法人化に移行された意義深い総会でした。

七沢　久子

認証式

　2010年5月29日、リーガロイヤルホテル（大阪）でのICD総会において、新フェローに認証していただいた、畑下芳史です。

　当日は素晴らしい晴天の中、晴々しい気持ちで会場に向かったのですが、新フェロー控室で初めてガウンに袖を通した時、何とも言えない緊張感を感じるとともに、午前中のオリエンテーションでManfred Sidemann国際会長から御教授いただいた、ICDの歴史、使命の重みを改めて感じ身の引き締まる思いがしました。

　また先輩フェローの先生方からの温かい拍手の中、会場に入場後、一人ずつ名前を呼ばれ、壇上でICDのKeyを首からかけていただいた時には、フェローとして認められたという喜びで、体が熱くなったのを覚えています。

　まだまだ若輩者ではございますが、先輩フェローの指導を仰ぎ、ICDの名を汚すことの無いように日々研鑽を重ねたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

　最後になりましたが、推薦していただいた川添堯彬フェロー、末瀬一彦フェローに心から感謝申し上げます。

2010年度新フェロー
畑下　芳史

懇親会に参加して

　リーガロイヤルホテル（大阪）にて華やかに懇親会が開かれた。まず、アトラクションとして梅花女子大学チアリーダー部による元気溢れるチアーリーディングが始まり、我々新フェローの緊張も一気に解け、彼女たちから若いはち切れんばかりのエネルギーを得た。続いて、なにわコラリアーズの男性合唱を楽しんだ。力強さ、優しさ、懐かしさを感じさせる歌声であり、心安らぐものであった。この後、ICD国際会長であるManfred Sidemann先生をはじめ来賓、諸先輩方の祝辞をいただき、改めてICDフェローであることの喜びと誇りを感じることができた。おいしい食事とお酒と共に、多くの高名な歯科医師たちと語らうことができ、大いに有意義な時間であった。

2010年度新フェロー
鯉江　正人

エキスカレーションレポート

　前日は、大阪のリーガロイヤルホテルにて総会、認証式、山田法胤先生の特別講演、懇親会、2次会、3次会・・・と一日遅くまでお疲れの所、朝から約50名の先生方が参加していただきました。バスは、唯一温泉がある大阪歯科大学（皆さん一言　入りたいなぁ〜）を通り奈良へ。薬師寺では、事務長さんが東塔と西塔の違いや仏様の特徴、なかでも玄奘三蔵院伽藍には玄奘三蔵のご頂骨の一部が納められており、平山郁夫画伯が入魂された、玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」は、大唐西域壁画殿にお祀りしているお話を参加された先生方は食入る様に聞いていました。（バスガイドさんもなかなか聞けないお話しだったみたいで一生懸命メモってましたよ。）

　薬師寺見学があまりにも内容が濃かったようなので、その後の唐招提寺、シルクロードでの美味しい昼食、平城京跡1300年祭では皆さんバテバテでした。（東大寺には時間の関係で行けなかったのが残念。）ともあれ、お天気にも非常に恵まれ、気持ちよく参加させていただきました。最後に、末瀬先生を始め、関西支部の先生方にはお気遣いいただき、たいへんお世話になりました。ありがとうございました。

2010年度新フェロー
白壁　浩之

新フェローレポート

2010年度新フェロー　稲川　憲弘

　この度、2010年5月29日リーガロイヤルホテルでのICD総会において、歴史あるICD日本部会の新フェローとして認証していただいた事をとても嬉しく光栄に感じております。

　30日翌日の奈良への観光も主催の先生方にお世話になり、楽しく見識を深められる旅行となりました。薬師寺での『玄奘三蔵と平山郁夫』のお話には感銘をうけました。

　推薦して頂いた鈴木 設矢フェロー、中村 昭二フェローには心から感謝いたします。

　ギックリ腰と戦いながらのゴルフを趣味としています。またジュニアゴルファー育成のための丸山茂樹ジュニアフェンデーション（Team-MaruJFD）にも参加しております。

　今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
　『　感謝　』

2010年度新フェロー　川邉　研次

　大阪リーガロイヤルホテルでのICD総会で、新フェローとして認証して頂きました。

　人生の大きな想い出に残る素晴らしい瞬間を迎える事ができました。

　ずっしりと重いガウンをまとったときには、かなりの緊張でした。左手に、帽子をかかえ、ふさを垂らして。整列して、前に進むには・・・左足からか、右足からか・・・。この場所で右に向かって礼。そして・・・などと考えて居る間に、セレモニーがあっという間に終わってしまい。その後で慌てて、写真撮影。

　認証式、そして山田先生の講演、懇親会と、どれも楽しく、一日があっと言う間の出来事でした。

　80歳でも私の兄弟と言っても過言ではない先生、そしてICDの会長、懇親会ではお二方ともチアガールに持ち上げられて、若い人でも怖がっているのに全く物怖じしない確固たる姿勢でしっかりと立たれていた姿に感動いたしました。

　日本の心、日本の姿勢、日本の医療を世界に誇る存在として伝えられるオピニオンリーダーとしてのICDの名に恥じないメンバーとして、努力していきます。

　本当にありがとうございました。

2010年度新フェロー　村上　弘

　愛知学院大学歯学部高齢者歯科学講座口腔インプラント科の村上弘と申します。

　2010年年5月29日、リーガロイヤルホテル大阪で開催されたICD総会にて、新フェローに認証されました。角帽とガウンの式典は初めてで、貴重な体験でした。また、歯科界の重鎮がたいへん多く入会されている本会の中で、何かお役に立てることがあるのかなとも思えましたが、先輩諸氏のご指導のもと、貢献できることがあればと思っております。今後はICDの理想に近づけるように、教育、研究、診療に努力を重ねて行きたいと存じます。

　推薦していただいた千田彰フェロー、前田初彦フェローに心から感謝申し上げます。

2010年度新フェロー　鈴村　佳弘

　2010年5月29日リーガロイヤルホテルでのICD総会において新フェローとして認証していただいた鈴村佳弘です。このたび、千田彰国際理事、前田初彦フェローの推薦によりICDに入会させていただき大変光栄に思っております。ニューフェローのオリエンテーションではSidemann国際会長からのレクチャーを受けて、ICDの概念・基本特性・9つの目的を勉強することができました。

　今後は、ICDに入会できたことを誇りに思い、社会に貢献・奉仕していきたいと考えています。

2010年度新フェロー　西山　和彦

　認証式で感じたICDの意義…歯科医師会はやはり営利を追求する組織である。そして、学会は時に、学問的興味を追及するあまり道を誤る危険性がある。ICDはここにあって、国際的な連携をとりつつ、歯科界を正しい方向に発展させていくことを使命とする。…私に会員の資格があるか自信がありません。

　推薦していただきました大学時代の恩師、島野達也先生そして飯高道先生並びに入会の労をとって下さいました奥村隆久先生に深謝申し上げます。