2013年度総会・認証式 総括
事業運営委員会(総会・認証式)委員長 堀口 裕司
2013年総会、認証式は5月11日に港区赤坂のアークヒルズクラブにて執り行われました。
総会では佐藤吉則会長の挨拶、各報告の後、議事に入り、第1号議案から第5号議案まで慎重審議の末、満場一致で各議案が承認されました。
認証式には本年13名の新フェローが参加いたしました。早朝よりI. Leon Aronson国際会長のオリエンテーションを受けた新フェロー達が緊張した面持ちで入場された後、選考経過報告があり、認証状、綱領、Key、バッジの伝承が滞りなく行われました。佐藤会長、Aronson国際会長の訓示に続き新フェローを代表し金子明寛新フェローが宣誓をし、厳粛なる式典は終了しました。
国際会長を囲む前夜祭レポート
事業運営委員会(総会・認証式) 天野 恭彦
2013年5月10日、総会・認証式を前日に控えたこの日、夜7時より六本木ヒルズ51階 六本木ヒルズクラブにて前夜祭が開催されました。海外より国際会長ご夫妻、韓国部会事務局長、台湾部会会長 他3名、ミャンマー部会会長 他6名をお招きし、総勢46名の宴席となりました。小林副会長の開会の辞、佐藤会長のご挨拶に続き、橋本国際理事より海外来賓の紹介、作間事務局長より役員の紹介、各々からご挨拶を頂き、千田国際理事の乾杯の後、会食、歓談をいたしました。東京の夜景を一望できる素晴らしいロケーションの中でのビュッフェを国際会長はじめ、海外来賓の方々はとても楽しまれていたようです。会の最後に参加者全員で記念撮影をし、大金副会長のご挨拶をもって閉会となりました。
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特別講演レポート
事業運営委員会(総会・認証式) 谷 正明
ICD日本部会2013年度総会・認証式の特別講演は、担当理事 松尾 通 先生の後輩に当たる元ベネゼイラ大使・下荒地 修二氏を演者にお迎えして「最近の日本外交・東アジアを中心として」と題して以下のように講演をされました。
昨年の2012年は日本を含め、我が国と関係の深い台湾、ロシア、米国および韓国で選挙が行われ政権交代はなく大きな変動は見られなかったが、国際情勢の変化は日々進行している。一方、日本だけが政権交代(自民党復活・安部政権が誕生)がなされ日銀とタッグを組んだアベノミクスの政策・3本の矢(大胆な金融改革、公共事業、成長戦略)で日本再生に邁進し、期待感と円安で支持率と株価が上昇したが、利益確定売りと3本目の矢(民活による成長戦略)が弱く肩すかしで株価が乱高下し、その成否は更なる第2、第3の成長戦略(より具体的な成長戦略、税制を含む政策、プライマリーバランスの改善策)によるところが大きい。
日本をめぐる国際環境は、我が国の経済的衰退が国際的地位の低下を惹起し、短期政権交代(政権不安定、国際的信用の低下、政策・戦略の一貫性欠如、弱腰外交)が更にそれを増長させている。
日本の周辺諸国とりわけ世界第二の経済大国となった隣国・中国は、我が国への直接的影響が大きく、国力(経済・軍備、資源獲得外交)を充実させ国際社会での発言力を高め、領土をめぐりベトナム、フィリピン等の東アジア周辺諸国をはじめ尖閣問題では日本に様々な形(領海侵犯、領有権発言・論文等)で圧力をかけ、ロシアに代わり新たな日本の脅威となり増大している。
しかし、中国は改革開放政策で急速に経済発展をとげたが、国内に多くの矛盾を抱え、一人っ子政策による老齢化、都市・農村を区別する戸籍制度・所得格差の拡大、役人の腐敗蔓延など社会主義革命の理想からかけ離れ、更に経済成長の陰りは中国共産党の正当性を揺るがしかねず天安門事件記念日の厳戒警備はそれを物語っている。本年誕生した習近平政権の国内外の問題解決の政策(中国の夢、国民の愛国心を煽り、不満を外交問題にそらす=官制・愛国無罪デモ等)を注視し、我が国の冷静、慎重な対応が必要である。
台湾問題では、経済重視から共存を目指し親中国に方向転換した台湾とは、尖閣諸島の漁業権交渉等で良好な親日関係の再構築が必要である。
朝鮮半島の非核化、北朝鮮の核・ミサイル開発阻止、拉致問題等の解決には6カ国協議再開と日米韓の協力が不可欠であり、竹島問題、従軍慰安婦問題でギクシャクした日韓関係を改善し、朴槿恵の新政権と良好な関係を保つ必要がある。
社会主義体制では異常ともいえる北朝鮮の3代にわたる権力継承は、経済、体制維持の危機が深刻化し、核ミサイル開発に対する国際的非難が高まり中国も重い腰を上げ北の金融資産凍結を行い、6カ国協議再開のため中国、韓国および米国と協調し問題解決の努力をすべきである。
我が国の安全保障の基軸、日米同盟関係は、民主党政権下で沖縄の基地移転問題等で良好な関係が損なわれたが、上記のように大きく変化する東アジア情勢に対応するには強固な日米関係を再構築する国民的コンセンサスが求められている。
最後に我が国のエネルギー戦略上多角的に供給先を確保する必要があり、情勢が不安定な中東、湾岸諸国一辺倒から南米のベネゼイラ、ブラジル等からの供給確保を石油、天然ガスの購入価格低下、危機管理の上で真剣に考慮する必要がある。中東に比して石油の質は劣るが埋蔵量豊富なベネゼイラからパイプラインを中国と共同開発し太平洋に運び新たな供給源とすべきである。反米のベネゼイラ・チャベス大統領の死去、キューバ・カストロ首相の病気、高齢化は今後、中南米圏の体制・情勢が大きく変化するので注視し対応する必要がある。
我々歯科医師は専門分野の研鑽に励むが、治療対象が口腔という狭い部位に限られるため、ともすると思考が狭視野的になりがちである。このような講演で、国際情勢・世界の変化、時代の流れを知ることで教養と良識をもって患者さんに接することが出来、大変有意義な講演でありました。
アトラクション・懇親会レポート
事業運営委員会(総会・認証式担当) 志田 佐和子
今回のアトラクションは「ブルームカルテット&アンサンブル」の皆様による弦楽四重奏でしたが、実に耳に心地よく生の演奏の素晴らしさを実感したステージとなりました。
このグループは<クラシック界のAKB>とも称される通り、音大出身の若く美しい女性が様々なユニットを組んで演奏活動をなさっていますが、ビジュアルに訴えるところも<大>。会場の皆様のお顔がそれを物語っていました。
その後懇親会へと移りましたが、今年は韓国、台湾、ミャンマーそしてモンゴルと海外からのご来賓がとても多く、司会をさせていただきました私も、つたない英語を入れながらの進行となりました。そのためかNFご紹介の時に自ら英語で自己紹介なさる方もいらっしゃるなど、会場はAronson国際会長を始め大変和やかなムードになったのは大変嬉しく思えた一コマでした。
招待留学生レポート
国際交流委員会 大岡 洋
今年は、エジプト、マレーシア、中国から3人の留学生を招待し、国際会長Dr.Aronson夫妻をはじめ、海外来賓の先生方を交えて、ICDについて歴史から現在の活動まで、英語によるプレゼンテーションを行なった。その後、招待留学生がそれぞれの出身国の教育システム、現在の研究内容についての発表を行ない、活発なディスカッションとなった。今回は小規模の日本スタイルの部屋でクローズドセミナー形式であったが、各国のICDフェローと気軽に話し合える事で、ICDについての理解を深められる有意義な時間となった。
アジア部会懇親会レポート
国際交流委員会 委員長 斉藤 政一
ICD設立の目的のひとつに世界各地に散在する歯科医師との親睦、歯科に関する知識の交流と普及とあります。その趣旨にのっとりアジア各国との連携、連絡を密に強固にするためにアジア部会懇親交流会が毎年開かれており、本年度はアークヒルズクラブにて2013年5月11日午前11時30分から開催されました。
Dr.Leon Aronson国際会長御夫妻、アメリカ御夫妻2名、韓国1名、台湾2名、ミャンマー7名、モンゴル1名、日本からは千田国際理事、国際交流委員ら7名が参加し、総勢22名が出席されました。
紹介から始まり和食に舌鼓を打ちながら各国の現在の歯科事情、状況、歯科のトピック、日本を観光された感想など各テーブルで大変話が盛り上がりました。後半は自由に席を移動してさらに交流を深め、あっという間の2時間でありました。
海外からの参加者からは大変良かったと満足の言葉をいただき、日本の参加者も色々な情報交換が出来、大変刺激を受けたことと思います。この様な機会を通じて近隣アジアの国々としっかりとした交流を持つ事が大切であり、今後ともこの会を継続させていく事の重要性を感じました。
開催に御尽力いただきましたフェローの先生方に感謝申し上げます。
新フェローレポート / 世界に向けて宣誓する13人の新フェロー
2013年度新フェロー 金子 明寛
5月11日、アークヒルズクラブにおいて認証式が行われた。まず、13人の新フェローはDr. I. Leon Aronson ICD国際会長のレクチャーを受けた。ICDの歴史をはじめ、ケネディの就任演説を例にし、ICDに求めるのでなくICDの一員として何ができるかを考え、プロジェクトの推進、社会貢献を考えて活動するようにという講義であった。認証式では、先輩フェローの温かい拍手の中、ガウンに袖を通し会場に入場した。一人ずつ名前を呼ばれ壇上でICDのKeyをかけていただいた瞬間に、私達は、世界最古の名誉ある歯科組織であるICDの一員になった。その後、新フェローは、ICD精神を継承・発展させる旨を声高らかに、世界に向かって宣誓した。祝宴は時間のある限り、続けられ楽しい時を過ごした。
二次会レポート
会員支援委員会 担当理事 福本 顕嗣
総会・認証式後の午後7時半より、赤坂「とさか」において二次会が行われました。当初予想の35名を大きく上回る55名の方が参加され、大いに盛り上がりました。ニューフェローは全員が参加され、理事や委員の皆さんと共に、美味しい焼き鳥をいただきながら歓談されました。公式行事を無事終えた安堵感もあり、皆さんリラックスされ、和気あいあいとした交流が出来たことは、今後のICDにとって貴重な時間になったと思います。
これからも、皆が笑顔になれる楽しい会が続いていくことを大いに期待しております。企画していただいた事業運営委員会の先生方に心より御礼申し上げます。
エキスカーションレポート 2013年5月12日(日)
東京スカイツリーおよび浜離宮恩師庭園、新旧東京の旅
事業運営委員会(総会・認証式) 担当理事 船越 光豊
午前7:30、前日の総会の疲れの中、銀座東武ホテル前をモンゴル部会フェロー家族3名を含む総勢43名、満員の貸切観光バスにて出発。一升酒を飲み干す陽気なバスガイドさんの声に眠気も覚め一路東京スカイツリーへ出発。須賀フェローのご尽力で一般入場前に入場出来たため殆ど待たずに搭乗できました。前日までの雨および強風の天気予報をフェローの皆様の普段の行いの良さで、当日は穏やかな晴れ。富士山こそ見えませんでしたが東京が絵巻物のように一望でき感動でした。その後、バスで車窓より東京ゲートブリッジ、東京タワーを眺めながら浜離宮恩師庭園へ向かい旧料亭銀座花蝶での創作和食ランチを食べ、東京駅で14:40に解散しました。参加されたフェロー、同伴者の方々お疲れ様でした。。
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