国際歯科学士会
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三大事業総会・認証式

 
2015年度 総会・認証式<開催報告>

2016年度総会・認証式レポート

事業運営委員会(総会・認証式担当)理事 堀口 裕司

2016年ICD日本部会の総会・認証式は5月21日、6年ぶりに東京を離れ、中部支部の協力のもと名古屋東急ホテルにて開催された。

『前夜祭』
開会に先立ち20日金曜日19時より栄の間で前夜祭を開催した。国際会長ご夫妻、台湾からの国際来賓を交え総勢40名の参加で和やかな宴を執り行った。


『総会』
翌21日土曜日、13時より雅の間にて2016年度総会が開催された。小林会長執行部の最後の総会は多数のフェロー出席のもと、事務局長、財務主事、国際理事、各委員会の報告に続き議事に進み、慎重審議の上全5題の上程議案は全て可決承認された。事業計画のなかでは、2020年に日本部会で開催予定のICD100周年国際大会に向け特別委員会の設置もなされた。
続いて行われた役員選挙では候補者数が定数と同数のため無投票にて承認され、引き続き新役員は栄の間にて第2回理事会を開催し、代表理事として水谷忠司フェローを選出し次期会長と決定した。その他執行4役を決定し、雅の間にて総会参加のフェローに報告がなされ、総会は閉会となった。

『認証式』
11名のニューフェローは早朝より集合し、10時からの国際会長によるオリエンテーション、会員支援委員会によるリハーサルをすませ、14時30分より雅の間での認証式に臨んだ。
水谷事務局長の司会進行で選考経過報告に続きニューフェローの紹介、認証状、Key、綱領、バッジが手渡され、小林会長、国際会長の訓示、ニューフェローを代表し三宮慶邦フェローによる宣誓がなされ、厳粛なる式典は無事終了した。

『特別講演』
引き続き雅の間にて特別講演が開催された。中部支部のお計らいにより、今回は日本の理論物理学者でノーベル物理学賞受賞者の益川敏英博士をお迎えし行われ、参加フェローにとって忘れられない有意義な会となった。(詳細は特別講演報告へ)


『懇親会』
会場をヴェルサイユの間に移し懇親会が開催された。佐藤恭子フェローの司会、中部支部支部長の松崎正信フェローの挨拶で開会された。アトラクションはテマラマタヒチの皆様によるタヒチアンダンスショーが繰り広げられ、和やかな楽しい懇親の会となった。最後に会長交代式が執り行われ小林会長より次期水谷会長にチェーンの引き継ぎが行われ、小林執行部フェローを代表し隅田副会長より小林会長夫人に花束の贈呈があり、隅田副会長の閉会挨拶でお開きとなった。

『エクスカーション』
翌22日日曜日、晴れ渡り初夏を思わせる日差しの中、総勢56名のフェローが伊勢神宮での参拝の旅を満喫した。(詳細はエクスカーション報告へ)

特別講演レポート

益川敏英先生(名古屋大学特別教授/素粒子宇宙起源研究機構長) 特別講演

 中部支部 鯉江 正人

 今回の特別講演は、ノーベル物理学賞受賞の益川敏英先生をお招きして、5月21日名古屋東急ホテルにて、名古屋大学副総長である国枝秀世先生を進行役として開催された。ご講演は益川先生の高校の同窓である3人のフェローのご協力を得て対談形式で行われ、『学問に目覚め、ノーベル賞受賞とその後』の演題名のもと和やかな雰囲気で進められた。

  益川先生は名古屋市のご出身で、信念を持って宿題をしなかった小学生時代のことや、先生を読書に目覚めさせた図書館の存在について、子供の頃の戦争体験、父親が電気技師であったために理科算数に関する興味を持てたこと、中学3年の卒業作文で書いたビッグバンのことなどを思い出深く楽しく話された。

  益川先生が勉強と言えることを始めたのは高校生からで、学習雑誌で名古屋大学の坂田教授の論文を読んだことが、先生に大きな影響を与えたとのことであった。その頃、科学は19世紀に終わったと思っていたが、我が町名古屋(坂田研究室)で大きな発展があったことに気付き科学者の道を意識したこと。母親に農学部進学を望まれたにも拘わらず、理学部に進まれた動機や名古屋大学合格の作戦などについて話された。

  名大時代の友人たちとの知的バトルの思い出、名大物理学教室での恩師の先生たちや仲間との研究活動、その後のノーベル賞に続く六個のクォークの発見の経緯などについての話をされた。またノーベル賞の受賞会場では王室の紋章を、失礼にあたるとして決して踏まなかったこと(本来紋章の上で授与される)など、益川先生らしいオンリーワンの態度に感心させられた。さらに話はクラシック音楽にも及び、和音の法則は算数的であり、モーツァルトは聞かない。聞くのはベートーベン、バッハなどに偏っていると言われたが、その理由を聞きそびれたのは残念であった。

  最後に子供たちへのメッセージとして『憧れとロマンを持って冒険すれば人は成長する、ロマンとは考えることである』と言う言葉を送られ、聴衆を引きつける人間味あふれるご講演が、国枝先生の巧みな進行のもとあっと言う間に終了した。益川先生のご講演から、先生の実直な人柄と科学者としてのあり方を十分に感じることができ、さらに想定外の逸話に大いに楽しませていただいた。誠に有意義な時間を持つことができたと感じられるご講演であった。

エクスカーションレポート

伊勢神宮参拝

中部支部 長縄 敬弘

雲ひとつない見事な五月晴れのもと,2016年度ICD日本部会総会・認証式のエクスカーションとして伊勢神宮を参拝して参りました。フェローならびにご家族様合わせて50名以上の方々に参加していただきました。

名古屋から伊勢までは近鉄電車で移動する予定になっており,時間通りに近鉄名古屋駅に集合できるか不安でしたが,遅刻するフェローはおらず,無事に伊勢へ向かうことができました。翌週に予定されているサミットの会場にもなる伊勢志摩地方は厳戒態勢が引かれており,至る所で多数の警官が警備を行っており,普段とは違う様相を見せていましたが無事に伊勢神宮に到着致しました。

普段ですと観光客でごった返すおかげ横丁もサミットの関係で人が少なく,今回はとても快適に観光することができました。宇治橋を渡り、まず五十鈴川で身を清め内宮へ向かいました。日差しは強いものの木陰はとても心地よい風が吹いていました。神楽殿では,ICD日本部会の益々の発展を祈念してご祈祷していただきました。その後本殿へ移動し,今回は特別に垣内参拝をさせていただくことができました。神様により近い場所から参拝することができ,とても荘厳な気分に浸ることができました。

その後伊勢の名物料理に舌鼓し,伊勢の伝統芸能である伊勢音頭を楽しみ,内容盛りだくさんのエクスカーションを十分に楽しむことができました。参加されたフェローの方々にも満足していただけたかと思います。
参加してくださった皆様ありがとうございました。

      


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