ダイバーシティとフェローシップ
国際歯科学士会(ICD)日本部会のフェローの皆さま、本年6月1日より2年間、第33代会長を拝命しました冨士谷盛興(ふじたにもりおき)です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
国際歯科学士会(ICD)日本部会は、1952年に設立され1954年4月に第1回総会が開催されました。国際的には、1958年にRegion25として承認され、自治権を有する部会として現在のSection Zに認められたのが1969年です。
このように、ICD日本部会が活動を開始して70余年が経過しました。その間のActive Fellow数は、1990年代に400超名をピークに減少の一途を辿っており、現在は190余名です。入会希望者の減少と退会者の増加に加え、フェローの高齢化がその要因と考えています。この傾向は、米国をはじめ国際的にも同じような状態にあります。
「Recognizing Service and the Opportunity to Serve(奉仕と奉仕の機会を認識する)」。これはご存知のICDのmottoです。ただ、これを繰り返し言われても、何のことと思うのが正直なところではないでしょうか。私も、入会時はそのように思いました。
創立者の基本理念を理解し大切にすることで、フェローひとりひとりがICD日本部会に所属することに対し高い意識を持てるようになります。その意識は、各人(フェロー)各様で構わないと思います。例えば、ICDに入会すれば、同じ歯科医師でも、いろいろな分野で(歯学の分野に限らず)いろいろな活動を積極的に行っているフェローと巡り合える、高名なフェローに知り合うチャンスが転がっている、そういう認識を持ち、自分から求めてゆけば世界は拓く、と考えたらいかがでしょうか。会費を支払った分だけ、自動的に見返りが提供される、という認識では、会費を払い続けることは精神的に難しいと思います。
本会は「ダイバーシティ、多様性を尊重」します。「ICDのmotto」を自分なりに認識することで、フェローとして自分の立ち位置に迷いがなくなると確信しています。この2年間の主たる会務の1つとして、会員数の増強を図りたいと考えています。会員支援委員会、改革推進委員会、および会員増強特別委員会を軸に、各委員会、延いてはフェローひとりひとりのご協力を賜りたくお願い申し上げます。
ICD日本部会の素晴らしい先人達が築き継承してきた崇高な理念とその具現化を、これからも時代の変化と多様性に順応しながら、品位、品格を重んじ、かつお互いに協力して実践して参りたいと思っています。
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