「志田さん、韓国の認証式に出てみようよ」 そう松尾先生からお誘いを受けたのが今年の初めの頃のことでした。即座に「えっ、私が出席などしていいのですか?」そうお答えしたのは言うまでもありません。
日本部会入会もまだまだ日が浅く、増してや極々普通の歯科医師である私が、そんな海外の公式の場に出席させて頂けるなどとは想像すらしていなかったことだけに、正直その時はびっくり致しました。しかしその反面、「これはまたとないチャンス」と思ったのも確かな事実でした。単なる韓国旅行では味わえない、そして経験することの出来ないイベントに出席させていただけるなんて、これは運良く巡り会えた絶好のチャンス! 好奇心というのはこういう時に頭をもたげて来るものなのでしょう。「ご一緒させて下さい」と即答し、次の日には旅行会社に飛行機とホテルの予約を申し込んでしまったのでした。
出発は5月2日。そして認証式はソウル滞在3日目の土曜日に行われました。
その日は会場のミレニアムソウルヒルトンホテルでの朝食会にもお招きを受け、そこで初めて国際会長のAronson先生とお目にかかりました。また昨年日本にいらした韓国部会長Sang Phil Lee先生が私のことを覚えていて下さったことには大感激。今年はご用で日本にはいらっしゃれないと残念そうにおっしゃっていたのが印象的でした。
そして午後4時半からはホテル内オークルームに併設されている庭園でカクテルパーティーが始まり、その後講演会そして認証式と進んでいきました。
私がお話したフェローの皆様は実に流暢な英語をお話なさるので何故かとお尋ねしたところ、ほとんどの方がアメリカ留学経験者。更に入会が決定した時に喜びの涙を流す方もいらっしゃるなど、日本部会に比べるとまだ歴史の浅い韓国部会ですが、そのステータス性は非常に高いものと拝察致しました。
ただ一つ海外から出席した者にとってつらかったのは、講演、認証式などすべてが韓国語で、アナウンスの中にはほとんど英語が入っていなかったことでした。これからアジア近隣の国々との交流が深まり、相互交流の機会が増えた折には個人会話の中だけではなく、アナウンスにも英語が求められてくる。そう思ったのはこんな経験からだったのでした。
認証式は和やかなうちに閉会となり私達も明くる日帰国の途につきましたが、その1週間後の日本でAronson国際会長ご夫妻、そして韓国部会のMoon Sung Jang先生と再会しました時には、初対面でなかっただけにより一層その交流が深まったように思えたのは私だけではなかったと確信しています。
こんな素晴らしい国際交流が出来るのもこのICDの魅力です。臆せずどんどん海外のドクターと交流を持ちたいものと思いました。 <Face to Face> また何かが生まれます。 |